Fusion360 ねじの落とし穴

自分でねじを作る時、まず引っかかるのはねじ山が反映されないという事ではないでしょうか。
ねじコマンドを起動した時点ではねじ山が反映されないようになっています。
これはねじが規格品である事と、いちいち全部表示していたら処理が重くなるからでしょう。

なので、ねじコマンドを使う時には忘れずモデル化をしましょう。

ではボルトとナットを出力してはめてみましょう。
はまりましたか?
はまったらラッキー、はまらなかったら残念、自分で調整しなければなりません。

調整方法は二つあります。

まずは拡大です。
ナット側の高さ以外の縦横を1.01~1.08倍程度大きくします。高さを変えるとねじ山と噛み合わなくなるので注意です。

もう一つはプレス/プルを使ってナット側をへこませます。
プレス/プルを起動し、ナット側の内側を全部選びます。(全部じゃなくていい場合もあります)

この時、オフセットタイプは自動ではなく、新規オフセットを選んだほうが処理が少し軽くなります。
そして、ラインの一本分の、0.4㎜からその半分の0.2㎜の範囲でへこませます。
この時表示がおかしくなりますが処理はちゃんとされます。
調整するのはナット側だけです。ボルト側で同じような事をするとうまくいきません。

複数の場所にねじを反映させるときに注意したいのは、全部が同じサイズになる事です。
また、ねじコマンドで指定したサイズは元になった円柱のサイズを変えても変わりません。
太さを変えるときは忘れずねじのサイズも変えましょう。

オリジナルねじが作れればロボットやおもちゃの幅が広がります。

Fsuion360の初期設定

Fusion360を初期設定のまま使っても問題はないのですが、データの受け渡しなどをするときに若干困る時があるので設定しておきましょう。

右上の名前の部分を右クリックして基本設定を選びます。
その中で設定しておきたいのは、

閉じるときに自動バージョン管理をOFF
これがONになっているとボディを非表示にしていろいろ確認を取りたい時でも保存をしてしまい、いたずらにデータのバージョンが上がっていきます。
さらに他人のデータを覗く時にも勝手に保存するので面倒なことになります。

既定のモデリング方向をZ(上方向)に
大体のソフトはXYが縦横、Zが高さになっているのでデータを移動させるときに向きがおかしくなります。

プレビューをすべてON
見えない処理があると困るのでONにしておきます

そして、Fusion360の処理重い人はグラフィックの効果を切りましょう。

名前の横の?マークをクリックして、サポートと診断>グラフィックスの診断と進みます。
そして一番下のパフォーマンスを最適化するために効果を制限をONにします。
これだけで結構軽くなります。(でもできれば良いスペックのパソコンを使いたいです)